創業1年目で存在感を示す、AI領域のプロフェッショナル集団

AI部門

株式会社STAR AI 代表取締役 吉田 学

AI活用が一過性のブームではなく、企業経営の前提条件となりつつある現在。その最前線で、創業間もないにもかかわらず国内有数の企業から次々と相談が舞い込む集団がある。株式会社STAR AIだ。2024年1月にスタートした同社は、特定のプロダクトを持たず、「データ×テクノロジー」を軸に、企業ごとの課題に最適化したAIソリューションを提供する。創業初年度でありながら、リソースを上回る依頼が寄せられる背景には、代表・吉田学氏の圧倒的な専門性と、“人として信頼される仕事”への強いこだわりがある。

会社の看板ではなく、「個人として選ばれる」関係を求めて

吉田氏は大学院修了後、NTT持株会社の研究所に入社。その後、外資系コンサルティングファームであるアクセンチュアに移り、50件以上のAIプロジェクトに携わってきた。AI分野での表彰歴は9回、国内外での特許出願は30件以上。技術者・コンサルタントとして、確かな実績を積み重ねてきた人物だ。

大手企業に所属していたからこそ、「吉田さんにお願いしたい」と個人名で相談を受ける機会も多かったという。しかし同時に、常に背後には会社のブランドがあり、自身の仕事が組織に吸収されていく感覚もあった。

「会社に属していれば当然のことですが、成果が出なければ、別の誰かに置き換えられてしまう。その構造の中で、お客様との関係性がどうしても“薄く”なってしまう感覚がありました」

自分を信頼して任せてくれる人に、全力で応えたい。“会社として”ではなく、“自分自身として”価値を提供したい。その思いが、STAR AI設立の原動力となった。

プロとしての矜持──「期待値を超え続ける」仕事の流儀

吉田氏の仕事観の原点は、NTTドコモへの出向時代にある。当時の上司は熱心なサッカーファンで、仕事に対しても非常にストイックだった。

「1打席で結果を出せ」「ポジションは自分で取りに行け」その姿勢から学んだのは、“プロとは何か”という問いだった。

仕事は、期待があるから依頼される。期待を下回れば次はない。上回れば、次につながる。

「常に期待値の120%以上を出し続けること。それがプロフェッショナルだと考えています」

この考え方は、STAR AIの仕事の進め方にも色濃く反映されている。

対面でこそ拾える「言葉にならない違和感」

吉田氏は、初回の打ち合わせでは可能な限り直接会うことを重視している。オンラインでは拾いきれない、空気感や間、表情の変化──そこにこそ、本質的な課題のヒントが隠れていると考えているからだ。

「話は理解しているように見えるけれど、どこか腑に落ちていない。そういう微妙な違和感は、対面でないと感じ取れません」

また、初対面の顧客に対する事前準備も徹底している。関連ニュースやSNSの確認はもちろん、共通の知人がいれば協力を仰ぎ、企業の背景や意思決定の文脈まで調べ上げる。場合によっては、打ち合わせ前に複数のソリューション案を用意することもある。

実際に使わないケースも少なくないが、「準備の量が、最終的な価値提供の質を決める」という信念のもと、手間を惜しまない。

未経験から4か月で大手企業へ価値提供できる理由

創業2年目から3年目に突入した現在、STAR AIは14名体制。しかし、想定を超える依頼が続き、すでにリソース不足が課題となっている。吉田氏は、年内に5~6名採用し、来年には20名~30名規模への拡大を見据え、採用を本格化させている。

採用で最も重視するのは、スキルや学歴ではなくマインドだ。「前向きに考えられる」「アウトプット思考で行動できる」「結果にコミットできる」この条件を満たす人であれば、未経験でも積極的に迎え入れる。実際、高卒・AI未経験で入社したメンバーが、入社4か月ほどで大手企業案件に価値提供できるレベルまで成長している。

現場で実案件に向き合いながら、実践を通じて学ぶ──STAR AIでは、成長スピードを最大化する環境づくりが徹底されている。

パフォーマンスに集中できる環境が、人を育てる

同社の組織づくりの軸はシンプルだ。「あとからキャリアを振り返ったとき、STAR AIに入って良かったと思ってもらえるか」そのために、社員が余計なことに煩わされず、成果に集中できる環境を整えている。タクシー移動、社内懇親会、自己学習用の書籍や有料講座など仕事に必要なものは、すべて会社負担。勤務形態はスーパーフレックス制で、時間の使い方も自由だ。やるべきことを終えたあとは、極端に言えば休んでいても構わない。

現在はリモートワーク中心だが、大阪駅前にオフィスを構え、必要に応じて顔を突き合わせて議論できる環境もある。人数拡大に伴い、今後はさらに広いオフィスや東京オフィスを構え、より働きやすい環境を整えていく予定だ。

「STAR AIに3年いた」ことが、キャリアの証明になる会社へ

現時点では、大手クライアント向けの人月型ビジネスが収益の柱となっている。今後はこのモデルを基盤としながら、「ソリューションの横展開」「パッケージ化できる領域の切り出し」といった構造変化にも取り組んでいく構想だ。ただし、どれだけ事業が広がっても、同社の強みである「信頼」を失うつもりはない。スケールと信頼、その両立を目指している。

最終的な理想像は明確だ。「STAR AIで3年働いた人は、AI分野で実力がある」そう評価される会社になること。そのために、会社を成長させ続けながら、顧客に提供する価値のレベルも引き上げていく。そして、自分を信頼してくれた仲間や顧客を、仕事を通じて少しでも幸せにしたい──それが、吉田氏の変わらぬ原動力である。

【企業情報】

株式会社STAR AI

本社住所:
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-2-2
HP:
https://star-ai.jp/
設立:
2024年1月
代表取締役:
吉田 学